森本造酢店

掲載月:2015.7

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今回のお店紹介は、名張市松崎町にある森本造酢店さんをご紹介します。
創業150年、江戸末期から続く老舗は、現在、五代目に当たる夫婦二人で営んでいます。
奥様の森本三栄さんにお話をお聞きしました。

 

奈良の桜井から松阪までを結ぶ、かつての初瀬街道沿いに位置する森本造酢店
「創業時は、八幡屋というお茶屋さんでした。時の経過とともに、造酢を行うようになって、現在は造酢工程で作られる麹を主に取り扱っています」
麹は、伊賀米と麹菌だけを使い、伝統の製法で100%手作りにこだわって造りだしています。
10月から翌年の5月までが仕込みの時期。
機械化をせず、木の桶でお米を蒸すところから丁寧に手を入れていきます。
「米は契約農家さんから仕入れています。地元の方からも仕入れていますよ。90%ほどが名張の米ですね」
麹を購入するお客様からも、お米を仕入れているそうで、まさに地産地消ですね。

 

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「米麹は味噌や甘酒の原料となりますが、ここ最近では手作り味噌を作られる方が増えていて、特に米麹が人気となっているようです」
森本造酢店さんの米麹は、200g200円で販売されています。
しかし、シーズンを過ぎた後も冷凍して販売しているのが、今年はもう売り切れてしまったとのこと。
「暑くなってくると発酵が進みすぎるので、美味しく食べていただける季節に、少量ずつ手作りしているんですよ」

 

森本造酢店の米麹は、甘みとうまみがほどよい味で、消化吸収を助けてくれるアミノ酸がたっぷりと含まれています。
三栄さんがつくってくれた甘酒をいただくと・・・ほんのりと甘みが香る清涼感のある美味しさ!
「甘酒と言うと冬のイメージがありますが、江戸時代、甘酒が夏の飲み物だったんですよ」と三栄さん。
爽やかな味が、夏の涼を感じさせてくれます。

米麹が購入できるのは、10月から翌年の6月頃。
5月頃からは、冷凍米麹を販売し、売切れ次第終了です。
森本造酢店さんの米麹をぜひ手に入れてみたいという方は、10月頃までお待ちくださいね。
予約注文も受けているので、お早めに予約を入れるといいかもしれません。
 
お楽しみに。